日本人の衣服が社会の上下を通じて現代のきもののような形になったのは15世紀の頃といわれています。
最終的な形に辿り着くと、きものの仕立ては一見簡単で単調なもののように思われてきました。しかし、使用用途によって様々な工夫が加えられ、種類も多く、仕立てや裁縫には細やかな違いがあります。
最終的な形に辿り着くと、きものの仕立ては一見簡単で単調なもののように思われてきました。しかし、使用用途によって様々な工夫が加えられ、種類も多く、仕立てや裁縫には細やかな違いがあります。
きもの資料館の創立者である上田美枝さんは、本業の傍ら和裁界の元老である興津佳平氏の指導のもとに、こうしたいろいろなきものの二分の一の雛形に作ることを始め、その数は数百点にも及びます。 これらのものを一般に公開してきもの、和裁技術の普及に努めようという目的で創設されたのがきもの資料館です。
このほか上田美枝さんが日本のきものに創意工夫を加えて仕立てられたきものや、江戸時代から現代までのきもの、民族衣装も展示されて、おそらく日本中でも他に類のない資料館といえると思います。 日本のきものや和裁に関心のある方々、これらの歴史などについて知りたいと思う方々にぜひご覧いただきたいと思います。
推薦文抜粋
前美枝きもの資料館名誉館長 山辺知行